なぜ「MDM・MAM・MCM」統合ソリューションが必要なのか?統合ソリューション MoDeMの企画意図

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多くの企業や社員たちは所持しやすくComputingパワーが強いスマートデバイスを使って業務生産性をあげると共に会社でも安全に管理できるソリューションが必要になってきた。

2012年10月、アセントネットワークスでMDM MoDeM Ver1.0をリリースした。
MoDeMのキャッチフレーズは、「MDM MAM MCM 統合ソリューション」にした。統合型に作った理由、そして製品に込められた企画意図を共有できればと思いながら投稿する。

なぜ、MDM・MAM・MCM 統合ソリューションなのか?

企業でMDMを導入する理由が単純にセキュリティ対策だけに留まらず、エンタープライズモビリティー(Enterprise Mobility)にあると考える。つまり、高速インターネットとスマートデバイスの合体で業務処理がスピディーになり、業務生産性のアップに直結することで社員の満足度も上がるというのは、まさに時代の流れであり新しいワークスタイルとも言える。

MoDeMは企画当初、セキュリティはもちろん「エンタープライズモビリティーを実現するための構成」についてたくさんの意見交換をした。これを通じて5つの要素が繋がる構造になり、各領域は次のようだ。

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MEM : Mobile Expense Management

MEMは、TEM (Telephone Expense Management) がスマートデバイスに進化(対応)されたものだ。法人携携帯は、通信会社が通信・通話料金を分けて請求してくれていたように、スマートデバイスにおいても通話・ネットワーク・アプリケーション等の料金を精算しなければいけないが、これがMEMだ。

BYOD (Bring Your Own Device)の場合、MEMはもっと複雑になる。個人の端末を業務で使用するため公私分けての料金精算や内訳はなかなか難しいものだ。

BYODでの現実的なアプローチは 050番号を導入することだと思う。個人に業務専用の電話番号を別途付与し、その使用料金を会社が支払う形態だ。このブログを投稿するタイミングにMDMとMEMが統合されたソリューションはまだ出ていない。しかしBYODが拡大する思われる2014年~2017年には、MDMのなかでも050が合体されたソリューションが出てくると思う。

MDM : Mobile Device Management

MDMは、端末情報と使用者(ユーザ) 情報やデバイス状態をモニタリングしながら、会社の運営ルール(ポリシー)をリモートで反映させる管理ソリューションだ。

MDMに関する詳細はこちら、「モバイルデバイス管理 (MDM)基礎講座」を参照していただきたい。

MAM : Mobile Application Management

スマートデバイスというハードウェアを利用する理由はソフトウェアにある。初期のアプリはまだ未熟で業務活用に物足りないものも多くあったが、最近ではEvernoteのようにPC用ソフトよりも遥かにユーザビリティの高いアプリがたくさんリリースされている。また、自社専用のアプリ開発も活発に行われている。

ここで頭悩まされるのが、まず、1) このようなアプリをどうやって社員(提供先)に配信するのか。 2) 有償アプリの購入はどうするのかという課題だ。これを解消するためにMDMとMAMを1つの管理ソリューションとして統合されるべきものだと考えた。

1)の場合、多数の社員対して指定アプリをインストールするよう告知しても、入れない人も多くある。このとき、OTA (Over The Air) を使用してアプリを遠隔配布・削除することができる。

2)の場合、Appleで提供する VPP(Volume Purchase Program)で、会社のIDで複数のアプリを一括購入することができ、購入したアプリを複数の端末に向けてOTA配布が可能となる。これをMDMで対応しなければならない。VPPに関する詳細はこちら。

MCM : Mobile Contents Management

スマートフォンやタブレットでDropboxやSkydrive、Google driveなどを使ってPCと同期化する人たちも多くいる。自分の端末なら同期化して映画をみたり、本を読んだりするのは勝手だ。ところが、会社支給の業務用端末なら話は違う。例えば、新商品の設計図は入った端末で流出でもされるとしたら!?

MCMは、概ねファイル共有と同じだが、特定ビューアー(ソフトウェア)でしか閲覧できるように制限したり、データに暗号をかけることによって紛失のときにもデータの流出を防ぐ機能もが含まれる。

今後もMCMに因んだたくさんのソフトウェアが出回ると思うが、モバイル端末へのファイル配布および削除、データの暗号化等をMDM管理コンソールで出来るのであればエンタープライズモビリティー に近接するという考えで MoDeM はMDMでありながらMCMを統合することに至った。

Business App

MEM – MAM – MDM – MCMがエンタープライズモビリティー の基であれば、ユーザたちが実際使用する領域はビジネスアプリだ。MS Officeがアプリとしてリリースされれば、タブレットでの業務は確実に捗れる。これに同期化するEvernote、メッセージアプリ、メールアプリケーションを結合して仕事する人をよく見かけるようになるだろう。

MoDeMは、ビジネスアプリ自体を今は提供していないが、今後は開発会社との連携をとって管理コンソールで制御・モニタリングできるビジネスアプリを提供していきたい。

終わりに…

MDMは OSに依存するものだ。つまり、iOSとAndroidで提供しているAPI をもとに作らるしかないので、開発する側としてはユニークな機能を加えたくてもできない。しかし、「企業版エンタープライズモビリティーのサポート」が我々の役割だと思えば、まだやることがたくさんあることを感じる。

MDM MoDeMは、国内初のMDMソリューションではないが、企業のエンタープライズモビリティーに因んだ製品として位置付けて、今後ウェアラブル機器を含んだ統合ソリューションに成長できればと考えている。

そして、モバイルを活用する人たちが自由に、どこでも仕事ができて、結果、業務効率を上げられる、そのよ日が来ることを望みながら終わりにする。

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